

一回目 セラミック・フィルターの特性を実測する に引き続き、その2として、現在秋月電子で販売されているセラミック・フィルターの特性をNanoVNAで実測してみました。
このような特性のよいフィルターが簡単に入手できることは喜ばしいことですね。このような部品は村田製作所が有名ですが、秋月電子の商品説明によると台湾のYICというメーカーのようです。
今回計測したのは以下の4種のセラミック・フィルターです。秋月電子の商品欄から、型番と-6dBの帯域幅は以下のようになっています。
LT455BU ±15KHz
LT455EU±7.5KHz
LT455HU±3KHz
LT455IW±2KHz
いずれも中心周波数が455KHzのフィルターです。下にそれぞれの計測画面を掲載します。
NanoVNAの設定は、START FREQ 0.305MHz STOP FREQ 0.605MHz CEBNTER FREQ 0.455MHz(455KHz)としました。
計測回路はYIC LTシリーズのデーターシートに載っているものと同じです。
通過帯域幅の実測結果は以下の通りです。帯域幅は-6dBの点をとりたいところですが、計測ポイントが粗いため置けませんので適当です。そのためHU以外、規格よりも狭目になっています。
LT455BU 24.1KHz
LT455EU 12.2KHz
LT455HU 6KHz
LT455IW 5.2KHz
いずれも中心周波数は455KHzです。通過帯域外の減衰量は25dBくらいですが、LT455IWのみ35dBくらいあるようです。

LT455BUの特性
CENTER FREQ 455KHz
帯域幅 約24.1KHz

LT455EUの特性
CENTER FREQ 455KHz
帯域幅 約12.2KHz

LT455HUの特性
CENTER FREQ 455KHz
帯域幅 約6KHz

LT455IWの特性
CENTER FREQ 455KHz
帯域幅 約5.2KHz
(JF1VRR)