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龍穏寺から梅本集落、関八州見晴台、四寸道

2022年02月16日 晴れ 2名

投稿日 2022年02月19日

埼玉県入間郡越生町の龍穏寺は太田道灌で有名な古刹です。この辺りで越辺川は龍ヶ谷川と名前を変えて、グリーンラインの延びる稜線に突き上げています。その龍ヶ谷川に沿って林道梅本線が奥に延び、野末張展望台から飯盛峠に至ります。この林道梅本線は地図を見ると山吹塔路となっています。これは太田道灌にかかわる命名でしょうか。

 

今回は龍穏寺の駐車場をお借りして林道梅本線で梅本の集落を経て、関八州見晴台まで歩いてみました。今回のルートで問題なのは梅本線奥にある「障子岩」から先の稜線までに道があるかどうかだったのですが、川越からこの辺りを経て、高山不動に向かう古道があるはずだと検討を付けて歩いてみました。

高山不動へ向かう道は今回下山に使った四寸道(高山街道)があるのですが、龍穏寺に詣でて、さらに高山不動に向かう人が使った道があるはずとふんでいました。案の定、障子岩から先に少し歩いたところに、窪状になった古い道が稜線に向かって入っていました。林道建設で唯一壊されなかった古道の一部と思われます。

龍穏寺に参拝するのは後にして、まだピリピリ寒い林道を奥へと歩きます。この辺りはチャートの沢床ですので美渓ですし、大きな岩がごろごろ。それらの岩には名前が付いていました。岩下という大きな露岩の下に雨宿りできるくぼみがあります。そこから林道と分かれて山道に入ります。

山路をしばらく行くと梅本の集落が開け、目の前に目指す稜線や関八州見晴台辺りが見えていました。車がありましたので、まだ人の営みがあるようです。民家の前に巡礼道の道標がありました。これで奥への道があると確信。集落を抜けて再び林道に降ります。このあたりから積雪が出てきました。障子岩の見事な「鏡肌」を見て、奥に進むと見事に窪んだ古道らしき道が上に延びています。「しめた!」やはり古道はありました。

植林の中ですが雪を踏みながら斜面を登ると上の林道に出ました。野末張展望台から来て、グリーンラインに合流する林道です。林道にはたっぷりの雪。しかし固くもなく柔らかくもない絶妙な感触の雪。おかげでアイゼンなしでも滑ることはありません。グリーンラインをしばらく歩いて稜線に出、アマチュア無線の山小屋を過ぎて関八州見晴台に着きました。都心はモヤで見通せなかったのですが、奥秩父の山や武甲山などが白く輝いていました。

昼食を済ませて花立松ノ峠方面に下り、途中で四寸道に入りました。林道に出て再び山道へ。快適に歩いて山吹峠に降り立ちました。砂利の林道をしばらく歩いて龍穏寺に戻りました。龍穏寺の立派な山門に迎えられ、静かな境内を本堂へ。太田道灌について何も知らない自分が情けないですが、勉強して再訪しようと思いながら車に戻りました。お風呂は四季彩館にしました。

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埼玉県入間郡越生町の龍穏寺から林道梅本線で梅本集落

障子岩から稜線のグリーンラインへ

関八州見晴台から四寸道で横吹峠経由で龍穏寺に戻る

赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

 

 

主な通過時刻:

龍穏寺の駐車場 8:03

梅本集落 8:46

障子岩 9:26
林道に出る 10:06

グリーンラインに合流 10:35

関八州見晴台 11:03 (昼食)

四寸道分岐点 11:47

林道に出る 12:02

横吹峠 13:22

龍穏寺 13:45

所要時間:5時間45分

総歩行距離:12.1km​
 

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龍穏寺の山門(長昌山)

​下山時に撮影

栗山の奥にある笠山神社参道取付き点

この前に駐車場がある

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梅本集落

​林道梅本線の岩下から山路に入る

山頂手前の石段

​この急な石段を上ると笠山神社の社がある

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障子岩の鏡肌

​こすれ合ってツルツルに磨かれた断層面

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障子岩奥にある古道入口から登るとここに出る

​上に林道がある

雪は膝まであった

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関八州見晴台

高山不動奥の院が鎮座

東屋がある

​関東平野、奥秩父の山々が好眺望

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関八州見晴台から奥秩父の山々を眺める

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四寸道の末端「横吹峠」

ここから龍穏寺までは砂利の林道を歩く

(雅熊)

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