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投稿日 2018年04月30日

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低山を歩いていると、なかなかよい展望が得られないことがある。というか、それが普通とも言える。低山のばあいは、山頂であろうと、高い木が茂り、展望が期待できない。
北アルプスや南アルプスの大展望。それは森林限界より上の話だ。
低山の場合は、完全に落葉した晩秋から冬、初春を選んで歩くか、伐採地、崩壊箇所、人為的な展望所、露岩のピークなどに期待するしかない。もしそれらがなければ、一日中歩いても、結局展望らしい展望がなかったなんてこともある。
山に登る限りはどこかでよい展望を味わいたいものである。それが苦労して登ったご褒美とも言えるが、まったく展望が得られなかったら、ちょっと残念な気分になるのは仕方が無い。
そんな、なかなか展望が得られない低山であるが、今回の展望は自然崩壊箇所からのものだ。稜線近くで崩れ、植林された杉林がそぎ取られた感じで、両脇が細長い杉の立木が露出している。もし崩壊が無いのに杉が露出していたらそれは不自然だ。風にまともにさらされる木はいずれ枯れる運命になり、枯れはどんどん内部に進んでいく。一般的には自然林をうまく使って風にさらされる面が無いように植えられる。
しかし山に登る者にとって崩壊地は絶好の展望地となる。

左下に崩れた崩壊箇所(ここからの展望)
このような場所で展望が得られることがある
対岸と、こちらに不自然な杉木立がある
手前の杉は枯れ始めている
左下の斜面は再び植林されたようだ。右下は超急斜面
パノラマ写真は栃木県佐野市の唐沢山(からさわやま)に近くから眺めたもので、旗川の谷を挟んで対峙する山々が見えている。
(熊五郎)
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