
投稿日 2017年10月17日

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西上州(南牧川流域)の山々はほぼ見えている
2007年11月23日撮影
烏帽子岳に登るには、二つのルートがある。
一方は南牧川支流の大仁田川の「奥の萱」から登るルート。もうひとつは神流川上流の塩の沢 天狗岩登山口から尾根を伝って至るルートだ。
前者は短いが、後者は変化に富んでいる。
また、南牧川沿いに車を走らせてアプローチすると、烏帽子岳の全容がよくわかる。(関連記事参照)まさに烏帽子だ。しかし、神流川をアプローチとすると烏帽子岳の烏帽子岳らしい姿は全く望めない。アプローチの仕方によって変わるものだ。後者だとおそらく、ただ展望のよい岩塔に登ったという感覚だけが残るだろう。
さて、この山は烏帽子というからは、鋭く天を突いた岩塔であることに他ならないが、確認しておかなければならないのは、その位置である。まるで南牧川水系の山々。いわゆる西上州の山々を見渡すために自然が作った展望台なのだ。
その展望台が乗っている土台は、御荷鉾、赤久縄山1500m級の山々を連ねた長大な尾根筋が長野県との県界の尾根と接続する手前である。つまり神流川水系と南牧川水系を隔てる尾根上にある。その尾根から少し南牧川側にせり出しているのだ。いかにも、西上州の山々を「さぁ、ご覧ください。」とでも言うように。
その見渡せる範囲は広大で、北側の南牧川流域の山はほとんど見えているだろう。残念ながら、南側は、烏帽子岳のせり出しを「おいおい、そんなにせり出すと....」という感じでマルというピークが支えている。このマルは烏帽子岳よりも高いし、近くのシラケ山なども烏帽子岳より高い。このため神流川側の山々は見えない。つまり西上州の山々のための展望台なのだ。この展望台からは、西上州に、如何に岩塔が多いかも見て取れる。
私は南牧川側からも、神流川側からいずれも登ったが、とくに天狗岩経由の神流川側からのルートはお勧めだ。登って久しく、もう記憶がうすらいできているので、詳しくは書けない(関連記事参照)が、岩稜ルートは藪岩ファンなら歩いてみて損は無い。とくに秋がお勧めだ。
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(熊五郎)