
水彩画 モノトーンで描く 投稿日 2017年06月04日
絵はカラーで描くとごちゃごちゃして見ずらい物になることがあります。遠望の山や、夕刻の山肌などはあまり色彩がなく、無味な冷たい雰囲気が漂う場合があります。そんな風景を忠実に彩色しても、あまり本質を突いたものにならないと思います。
それよりはいっその事、モノトーンとし、明暗のみで描くことで効果を出すことができると感じます。
切手のデザインにも多く見られます。国立公園切手は色違いですがすべてモノトーン。余計なものが目に入らず、もっとも伝えたいものだけを表現しているように思えます。ただこの切手は撮影した写真にモノトーンで彩色したものと思われますので、グラデーションは自然のまま。水彩とは違います。

今回は名著「続 静かなる山」の表紙を飾る藤井 実氏の絵を真似て、それに紫のモノトーンで着色してみまし た。画紙が長方形なので、ついつい横長になってしまいました。
「続 静かなる山」の表紙絵 藤井 実画
彩色はされずモノトーンで描かれている
陰影のみで描かれた山の絵はどこか堂々としている
まず、オリジナルを見て書き写してみました。横長になってしまったのは愛きょう。


Oxford 100 Blank Index Cards 7.6 x 12.7cm
SAKURA MICRON PIGMA 水性ペン 黒 0.5, 0.1
Violetで色付けしてみました。このへんが限度です。

Holbein Cake Colors 透明水彩絵の具 Violet
Oxford 100 Blank Index Cards 7.6 x 12.7cm
SAKURA MICRON PIGMA 水性ペン 黒 0.5, 0.1
山肌の表現は難しいようです。画家によっては単純化した個性のある絵も多々見られますが、見た感じを自然に、簡素に描くのは3年?といったところでしょうか。
(熊五郎)
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むしろごまかしがきかないだけ難しいかもしれませんね。 (agewisdom) 2017/6/4(日) 午後 0:46
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> agewisdomさん 同感です。 (熊五郎) 2017/6/4(日) 午後 1:07