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タカネビランジ

投稿日 2016年08月03日

夏の南アルプスには高山植物のかわいい花が咲き乱れている。そのなかで「タカネビランジ」を見かけ、その不思議な名前と南アルプス特産とのことなのでとり上げることにした。

 

「ビランジ」をネットで調べてみた。ところが、

 

どうやら意味がわからないらしく、漢字も当てられていないらしいし、花言葉もないらしい。

 

どういう意味だろうか?気になる。

タカネビランジ1.JPG

白花のタカネビランジ

南アルプス千枚岳と丸山間の岩稜帯にて

 

 

南アルプスの数ある高山植物の中から、これを選んだのは、この花が南アルプスの特産種だからだ。

 

しかし特産という言葉は微妙だ。特産品といえば、その地方が最も生産量が多いくらいの意味で使われることもあるからだ。固有と言われるとそこにしかないという意味だが、特産では、それが南アルプスでしか見られないという意味かどうかはわからない。

 

それはいいとして、

 

この白花のタカネビランジ(ほんのりピンクとも言える)とピンクのタカネビランジは、南アルプス千枚岳と丸山間の痩せた露岩の稜線で見られたものだ。しかも両者は、数メートルも離れていない。つまり混在している。同種で異なる色が混在しているのも珍しいと思う。

 

どうやらタカネビランジは岩稜の岩の隙間や、砂礫帯などが好きなようだ。

タカネビランジ2.JPG

ピンクのタカネビランジ

南アルプス千枚岳と丸山間の岩稜帯にて

 

千枚岳と丸山間の一帯は非常に美しいお花畑だ。おそらく国内有数のお花畑だろうと、私は思っているが、タカネビランジは、そのような他の高山植物との競合は避けて、あえて人が歩いて砂礫が露出したり登山道や、岩の間などを好んでいるように見えた。そこには他の植物はあまり生えていない。

 

花は一見して特徴があるのがわかる。花弁が均等に付いていないのだ。風などで乱れたのかと最初は思ったが、どうもそうではないらしい。

 

南アルプスは、最近鹿の食害が多くなった様だが、貴重な高山植物がいつまでも咲いていてくれることを願うばかりだ。

 

 

 

 

(熊五郎)

コメント(2)

  • かわいい花ですね。生息地は限られているのでしょうか?謎というのがまた魅力的。 (agewisdom) 2016/8/3(水) 午後 3:20

  • 日本固有で、しかも南アルプスでしかみられないということなのですが、詳細はわかりません。(熊五郎) 2016/8/3(水) 午後 7:24

     

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