

PSoC 4 CY8CKIT-049-42xx Prototyping Kit
大きいチップがCY8C4245AXI-483
左1/3がUSBシリアル
PCに接続するとUSBシリアルによってCOMポートと認識される
LED 1つ、プッシュスイッチが1つ搭載されている
CPUにはCoreTex-M0コア搭載のPSoC 4 CY8C4245AXI-483を搭載しています。
先日取り上げたPSoC 5LP CY8CKIT-059 Prototyping Kitと同様、細長い基板上に組まれており、両側1列のピンヘッダは、そのままブレッドボードにヒットします。
PSoCへのプログラムの書き込みは、MiniProg3という専用書き込み器が用意されているのですが、高価(3000円以上)です。PSoCをチップ単体で購入した場合は、MiniProg3を使わざるをえません。しかしこのキットでは(MiniProg3による書き込みも可能だが)
にはUSBのA-コネクタ(オス)が備わっており、USBシリアル・コントローラによってPC側でCOMポートと認識されるようになっており、ブートローダーによってユーザ・プログラムの書き込みができるようになっています。
使用に当たっては、まずCY8CKIT-049-4200 Prototyping Kit Gudeを読んでおく必要がありそうです。
開発環境はもちろんPSoC Creatorですが、USB-Serial Software Development KitnのページからUSB-Serial SDK Installerをインストールして、LEDブリンクのデモプログラム(購入時のボードに下記駒出ている)のコンパイルと書き込みを一通り試しておいたほうがよいと思います。
なお、購入時のボードにはブートローダが書き込まれています。もしブートローダが壊れたりした場合は、USB-Serial SDK Installerに含まれるブートローダをMiniProg3で書き込む必要が生じます。
シールバッテリ簡易充電回路

USB-Serial SDK Installerをインストールし、
それに含まれるBootloadable Blinking LEDをコンパイルしたところ
エラーがなければ、SW1を押しながらPCのUSBに接続し、
COMポートとして認識されたらBootloader_hostで書き込む
(特別な書き込み器は不要)
デモプログラムを動かすまでの概略手順は以下のようになります。
○PSoC Creatorをインストールしておく。3.1以降がよいと思います。(現在3.2)
○USB-Serial SDK Installerをインストールする。(これでデモプログラムもインストールされる)
○Project Bootloadable Blinking LEDをオープンする
○Project Bootloadable Blinking LEDのTopDesign.cyschを開き、Bootloaderbleコンポーネントを右クリックしてConfigure->Dependencesでブートローダーのhexファイルとelfファイルのパスを指定します。
○PSoC CreatorのbuildでBootloadable Blinking LEDをコンパイルします。
○CY8CKIT-049-4200 プロトタイピング。キットのUSB A-コネクタをSW1を押しながらPCにつなぎます。(このとき青LEDが0.5秒くらいで点滅します。もともと書き込まれているLEDブリンクのデモプログラムと区別がつきにくい)
○COMポートとして認識されますが、COM9以上になっていたらCOM3など小さい番号に設定します。(デバイス・マネージャで)
○PSoC CreatorのtoolsにあるBootloader Hostを起動します。
USB Serial Portが認識されていることを確認し、FileでコンパイルしたBootloadable Blinking LEDのcyacdファイルを指定し、ActionのProgramまたはF5を叩いて、書き込みます。コンパイルの前にPWMの入力のClockを1KHzから10KHzなどにしておくと、ブリンクが速くなり、書き込みが成功していることが分かると思います。

Bootloader_hostで書き込んだところ
Bootloader_hostはPSoC Creator 3.1 or 3.2のtoolsから
起動できるはずだが、エラーになるので、
3.1のbootloader_host.exeを直接実行して書き込みを行った。
(後々どのような影響があるかは不明)
当局だけかもしれませんが、PSoC CreatorからBootloader Hostを起動するとエラーになり起動できませんでした。C:\Program Files\CypressのPSoC Creator 3.1または3.2のbinに置かれているbootloader_host.exeを直接実行してみても、結果は同じです。仕方がないので、PSoC Creator 3.1のbinにあるbootloader_host.exeを起動すると問題なく実行できました。このため当局はbootloader_host.exeだけ3.1の直接起動して使っています。
Have a nice PSoC life!
(JF1VRR)