
写真1 AD9833 DDS MSOP 0.5ピッチ 変換基板に乗せる
それはさておき、
このチップは10ピンのMSOPで、写真にようにピンセットの先ほどの大きさです。
変換基板に取り付けましたが、ピンのピッチは0.5なので、半田付けにはちょっと技術が必要です。
まずチップをゲルタイプの瞬間接着剤で正確な位置に仮止めしておきます。
フラックスをほんのわずか塗って、すべてのピンにわざとまたがるくらい半田を盛ります。
半田吸い取り線で、余分な半田を吸い取って、出来上がり。
慣れれば簡単ですが、最初は数個パーにする覚悟がいります(笑)。
このDDSは、マスタクロック(MCLK)周波数は最高25MHzで、その場合最高発振周波数(ナイキスト周波数)は12.5MHzとなり、分解能は0.1Hzです。
今回は手持ち部品の関係で、20MHzのクリスタルを使用したので、10MHzまでのプログラマブルオシレータとして、実験してみました。この場合の分解能は約0.075Hzです。

STM32L152 Nucleo 評価ボード
Lチカのデモプログラムが走る
STM32L152 Nucleoを購入した。STM32はSTM32F4DiscoveryなどDiscoveryシリーズとして評価ボードが出ており、廉価で有名だ。いずれも2000円を超えない。今回、Nucleoシリーズが追加されたのでさっそく購入してみた。またまた1500円と手ごろな価格だ。
Nucleoシリーズは、搭載するMCUの違いによりいくつかモデルがある。
NUCLEO-F411RE
NUCLEO-F401RE
NUCLEO-F334R8
NUCLEO-F103RB
NUCLEO-F303R8
NUCLEO-F072RB
NUCLEO-F030R8
NUCLEO-L152RE *
NUCLEO-L053R8
などがある。それぞれ最高クロック周波数、FlashROMのサイズ、搭載するペリフェラルなどの違いがある。
今回購入したのはNUCLEO-L152REで、MCUコアはCortex-M3、パフォーマンス(72MHz)は低い方だが、Flash ROMサイズが512kBと大きく、12bit DAC、8x40セグメントLCDドライバー、OPAMP、PGA、コンパレータ、キャップセンスなどペリフェラルが充実している。
Discovery同様、ボードの1/3にST-LINKが搭載されており、開発/デバッグ環境が整っている。EWARM、Keil uVision(MDK-ARM)、TureSTUDIOなどのツールチェインは今まで通り使える。
DiscoveryシリーズからNucleoシリーズになって新しく取り入れられたのは、mbedエンベデッドで、これにより非常に使い勝手のよいmbed開発環境が使え、豊富なライブラリの恩恵が受けられる。もう一つはArduino UNO Rev3互換の外部拡張コネクタを備えたことで、これによりArduinoのシールドが使える。
いずれにせよ、32ビットの最先端MCUが搭載された評価ボードがこんなに安く手に入り、しかも開発環境が無料で利用できるのだから、こんなにアマチュア精神が刺激されることはない。
(JF1VRR)