
写真1 AD9833 DDS MSOP 0.5ピッチ 変換基板に乗せる
それはさておき、
このチップは10ピンのMSOPで、写真にようにピンセットの先ほどの大きさです。
変換基板に取り付けましたが、ピンのピッチは0.5なので、半田付けにはちょっと技術が必要です。
まずチップをゲルタイプの瞬間接着剤で正確な位置に仮止めしておきます。
フラックスをほんのわずか塗って、すべてのピンにわざとまたがるくらい半田を盛ります。
半田吸い取り線で、余分な半田を吸い取って、出来上がり。
慣れれば簡単ですが、最初は数個パーにする覚悟がいります(笑)。
このDDSは、マスタクロック(MCLK)周波数は最高25MHzで、その場合最高発振周波数(ナイキスト周波数)は12.5MHzとなり、分解能は0.1Hzです。
今回は手持ち部品の関係で、20MHzのクリスタルを使用したので、10MHzまでのプログラマブルオシレータとして、実験してみました。この場合の分解能は約0.075Hzです。
PSoc3 さっそく購入
投稿日 2012/05/11
先日CQ出版社からPSoC3付属のトライアルシリーズ「シリーズ最強 PSoC3 + デバッグ・ボード」が発刊されました。
価格は5040円ですが、PSoC3ファミリの中で最高ランクのチップだし、デバッグ・ボード(プログラマ)も付いているので、購入しました。

写真1 CQ出版 トライアルシリーズ「シリーズ最強 PSoC3 + デバッグ・ボード」
付属のボードには背の高い部品は乗ってませんので、自分で調達して半田付けする必要があります。
USBのミニBコネクタも取り付ける必要があります。パターンが狭いので半田付けに慣れていない方は、要注意です。個人的にはミニBコネクタは付けておいてほしいと思います。
説明に載っていた表面実装用ミニBコネクタは無かったので、スルーホール用のピンをペンチで曲げて乗せました。
デバッグ・ボードには24.000MHzの水晶発振子を取り付ける必要がありますが、手持ちの適当な水晶を取り付けると、ドライバのセッティングがうまくいきません。24.5xxMHzなのですが、ダメなようです。やはりUSBはクロック精度が要求されます。また、怪しげな24MHzの水晶発振子でもだめでした。
しょうがないので、24.000MHzの水晶発振子を秋月電子に注文し、取り付けたところ、一発でドライバのセッティングが完了しました。^-^;

写真2 動作確認のため、LED点灯を試す
説明にあるLED点灯回路をセットしてビルドし、デバッガ・ボードでPSoC3に書き込みます。
LEDと抵抗をブレッドボードに配線して、再びデバッグ・ボードを取り付けると、LEDが点灯しました。
あまりにもそっけない動作確認でした。hi
プログラミング、ビルドなどの開発環境 PSoC Creatorは、Cypress社のホームページから無償でダウンロードできます。ただしユーザ登録は必要です。
このPSoC Creatorは、なかなかのすぐれもののようですが、活用はこれからです。
今回付属のPSoC3 CY8C3866LTI-030は、PSoC3ファミリの中でも最高ランクのチップです。
その主なコンポーネントは、ざっと並べただけでも(説明から抜粋)、
ADC 8 - 20bit 10 - 384ksps 1
反転アンプ、OPアンプなど 4
マルチプレクサ 4
DAC 2
コンパレータ、ミキサ、電圧リファレンスなど 4
タッチセンサ 2
FAT32対応のファイルシステム 1
I2C マスタ/スレーブ 6
I2C RX/TX 3
SPI マスタ/スレーブ 7
CAN、LIN,SPDIF,UART、USB,USB-UARTなど 7
カウンタ、CRC、PRS、PWM、タイマなど 8
AND、OR、NOT、XORなどの論理回路 15
レジスタ類 2
キャラクタLCD、グラフィックLCD、など制御 9
フィルタ 1
アナログピン、デジタルピン 4
外部メモリインターフェース 3
ブーストコンバータ、クロック、DMA、EEPROM、割り込み、RTC、スリープタイマなど 10
これだけのコンポーネント(機能モジュール)を、自由に組み合わせてプログラミングできるのですから、当面遊べそうです。
(JF1VRR)