
GP-IB(PCI)FL をロープロファイルで使う
投稿日 2010/08/28
我が家のwindows 98のPCがついに寿命になりました。このためここ1ヶ月くらい真空管試験器やNAT7210に関する記事投稿ができませんでした。
さっそくオークションで2003年ごろのデスクトップPCを入手しましたが、時代は進んでwindowsはXPになり、PCIバスのスロットはロープロファイルになっています。(現在のPCIはさらに進んでPCI-Expressになってますが。)
壊れたPCで使用していたGPIBインターフェースのコンテック社 GP-IB(PCI)FLは、ボード寸法が幸いロープロファイル対応になっていますが、取付金具の寸法がまったく異なります。
調べてみるとロープロファイルPCIと従来のPCIは物理的寸法等が異なるものの、バスの電気的仕様は同じようです。現にコンテック社のGPIB通信ドライバ API-GPIB(98/PC)をインストールして表示すると写真のようにGP-IB(LPCI)FLとGP-IB(PCI)FLが併記され、完全互換があることを思わせます。

ドライバのプロパティを見るとGP-IB(LPCI)FLとGP-IB(PCI)FLが併記される
そこでロープロファイル用の取付金具を自作し、入手したPCでも使えるようにしました。
材料は手持ちのアルミ板です。ものの30分くらいで完成。
GPIBのケーブルは、コネクタ部分が大きいので、このままでは間口の狭いロープロファイルPCIでは、PCによっては側面板が邪魔をして、取り付けられません。
このため、コンテック社のCN-GP/Cというゲタを履かせる必要がありました。2xx0円くらいで販売されています。

自作したロープロファイルPCI用の取付金具(中央)
GPIB用ゲタ コンテック社 CN-GP/C(下)
コンテック社 GPIBインターフェース GP-IB(PCI)FLボード(右端)
PCI用のボードだが、ボードのサイズはロープロファイルを意識してつくられている
取付金具を交換するだけでロープロファイルPCIでも使えた
ロープロファイル用のGP-IB(LPCI)FLがコンテック社から販売されていますが高価です。PCI用のGP-IB(PCI)FLであれば、ときおりオークションで安く出ています。もし入手された場合、ロープロファイルPCI用の取付金具を自作すれば、問題なく使えます。
GPIB通信ドライバ API-GPIB(98/PC)を含むAPI-PAC(W32)のマニュアルはここ。
しばらく放置しておいた真空管試験器などの実験を再開したいと思います。
(JF1VRR)
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ナイスな情報ありがとうございます。最近オークションでFLが安く出ているので衝動買いしてしまったのですが、肝心のPCがLowProfile品でしたので、困っておりました。穴開け位置の寸法出しは、現物をPCに差し込んで実測された値を使用されましたでしょうか?それとも別のPCIカードのLow Profileブラケットを参考にされましたでしょうか?教えていただけますでしょう[ koz**_xeno* ] 2015/1/29(木) 午前 10:20
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穴あけ位置は同じですのでFLのものに合わせ、折る部分で短くしているだけです。つまりボードの位置は同じです。
まず、幅の等しいアルミ板を用意し、合わせて下部の細くなっている部分と穴空き部分をケガキます。
下部の細い部分のみ加工し、長さを、適当にスロットの窓に合わせて調整し、適当なところで曲げて余分を切り落とします。
最後に穴あけを行います。上の固定ねじの部分は、逆方向に出っ張っているので、その辺はすでにロープロファイルのボードが刺さっていれば、それを参考に加工します。無ければ適当に合わせます。実際、このとおりやったかどうかは覚えてませんが、この程度の作業です。長さが一発で合わなくても、アルミなので、微調整できます。細部の形状にこだわらない大雑把な加工です。こんな感じですね。(JF1VRR) 2015/1/29(木) 午後 0:06 -
早速ご返信いただきありがとうございます。頂いたアドバイスを参考に作ってみたいと思います。[ koz**_xeno* ] 2015/1/29(木) 午後 0:59
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> koz**_xeno*さん また気軽に寄ってください。(JF1VRR) 2015/1/29(木) 午後 1:36